医学部の面接で気をつけるべきポイント
医学部受験において、面接は大学側が合否を決定するための非常に重要な要素となります。
試験で高得点を叩き出したとしても、面接でコミュニケーション能力や自己表現能力がないと判断されれば、不合格とされてしまうこともあるのです。
ここでは、医学部の面接で最低限気をつけておくべきポイントを3つ挙げ、それぞれ説明していきます。面接対策の土台となるようなポイントであるため、強く意識しながら日々を過ごしてみましょう。
①よく聞かれる質問の答えは予め用意しておく
面接では、形式的に聞かれる質問がいくつかあります。それらに関してはスムーズに答えられるよう、早い段階で回答を用意しておきましょう。
このような質問は、医学部の面接でも定番中の定番です。当たり前のように答えられなければ、医師としての適性がないと判断されてしまっても仕方がありません。
中にはトリッキーな質問をしてくる大学もありますが、それに答えられるか否かよりも、上で挙げたような定番の質問に答えられるか否かの方が重要です。
なぜ面接官はその質問をしているのかをよく理解しながら、言葉や表現を何度も練り直しつつ適切な回答を用意しておきましょう。
②医学知識や医療ニュースを最低限知っておく
試験に必要な知識以外の、特に医師に求められる知識を持っているかどうかを面接で問われることがあります。医学知識や、最近の医療ニュースなどはできる限り押さえておくようにしましょう。
面接では、このようなことについて聞かれたり、あるいは集団面接でのテーマに選ばれることも少なくありません。
こうしたテーマで面接官が知りたいのは知識の深さというよりも、情報収集能力や医療に対する意識です。
普段から意識的に情報を集めていなければ、スムーズに答えたりディスカッションの中心的役割をこなすことは難しいでしょう。
意識が高く心底医療に興味があれば、医学知識や医療ニュースなどには常にアンテナを張っているはず。どれだけ貪欲に知識を集めようとしているか、自分で物事を調べる能力を持っているか、この点を面接官は知りたがっているのです。
面接では深くまで問いただされることはありません。表面上だけでもいいので、「それについて知っていること」が重要であると考えておきましょう。
もちろん、各知識やテーマ、ニュースなどに対し自分の意見や価値観を持っておくことも求められます。自分なりの主張ができるよう、常にインプットとアウトプットが行える訓練もしておいてください。
③入退室時や言葉のマナーを覚えておく
医学部受験の面接に限りませんが、面接におけるマナーや社会人としての常識は、早いうちに身に付けておきましょう。
服装や髪型に乱れはないか、入退室時の挨拶や言葉遣い、姿勢や目線や表情などは適切かどうか、こうしたところは面接官に必ず見られています。
人間性が出てくる部分でもあるので、相手に失礼がないよう、また、悪い印象を持たれないよう、無難にこなせるようにしておいてください。
マナーは習慣です。暗記問題のように一夜漬けでは難しいでしょう。日頃から意識し、問題があれば早期に改善しておく必要があります。
また、こうしたマナーは自分自身では気付きづらいもの。親や友人、学校の先生や予備校の講師などに見てもらい、誰が見ても問題がない状態にまで仕上げておきましょう。
試験で合格ライン以上の得点を取っているにもかかわらず、面接のマナーや態度が悪くて落ちてしまっては非常にもったいない。そんな事態にならないよう、ある程度の時間をかけてマナー等を身に付けていきましょう。