今からでも遅くはない?医学部受験・合格を目指す年齢について

医学部受験について

年齢ごとに見る医学部受験


医学部への入学者は、他の学部や学科と比較しても、年齢層にばらつきが見られます。一浪や二浪を経験してから医学部への入学切符を獲得する受験生も決して珍しくないためです。

また、他の学部からの編入を検討している人もいるでしょう。

今回は、高校生(現役生)、大学生、そして社会人というそれぞれの立場で医学部合格を目指すことの苦労や大変さなどについてまとめてみます。

高校生(現役生)

医学部を目指す人は早い段階で医学部受験を視野に入れながら勉強しているはずです。高校生になった段階で受験に向けた勉強を始める人もいるでしょう。

中には中学生の頃から医学部受験を意識して予備校や塾などに通う人もいます。

いわゆる現役生と呼ばれる高校生は、学校との両立が重要であり、かつ難しい点です。

学校は勉強するところではありますが、一部高校を除いて医学部合格のための授業を行ってくれることはありません。

独学で勉強を進めていくか、もしくは予備校などに通い医学部受験に特化した学習を積み重ねていく必要があります。

いずれにしても、決断は早い方がいいでしょう。医学部受験に関しては中途半端な学力や能力では乗り越えることができません。

高校生で医学部受験を目指すことは決して遅くはないものの、決断が早ければ早いほど有利となります。迷っている時間はないのです。

医学部を志す決意をしたのであれば、早めにそれに向けた勉強に取り掛かる必要もあります。

できれば医学部専門の予備校へと通ってください。学校の授業だけでは合格できません。

決断が早くても予備校へと通わなければ、現役での合格は難しいと考えておくべきです。

大学生

すでに大学に入学しており、医学部医学科ではない別の学部で勉強をしていた人が医学部へと編入を検討するパターンもしばしば見られます。

この時に感じてしまいがちなのが、「もう遅いのではないか」という負の感情です。

決してそんなことはないでしょう。もちろん最初から医学部への入学を志していれば医師免許などの取得も早まったかもしれません。

しかし、すでに学んだことは無駄にはなりませんし、医学部へは浪人して入学する人も少なくないため、他学部からの編入でも決して遅いことはないのです。

注意したいのは、編入が可能な大学と不可能な大学がある点です。この制度がなければ、他学部から編入することはできません。

編入制度を利用する場合は、学士編入という形で医学部へ移ることになります。

これは四年制の大学を卒業していたり、あるいは卒業見込みがある場合に利用できる制度で、編入後は教養課程を経ず専門課程から勉強をスタートできる仕組みになっています。

編入のためには当然試験があり、それは大学によって異なります。国公立大学は編入試験を実施していますが、一部の私立大学では一般入試等の中で編入に関する試験を行うところもあるのです。

募集人員は極端に少なく、大半が10名以下のため、壁はとてつもなく高いと思っておきましょう。

それでも医学部を目指すことはもちろん問題ありませんし、意欲があるなら積極的に医学部合格を目指すべきです。

やはり早い決断と、予備校などへと通い医学部受験や学士編入試験に特化した指導を受ける必要が出てくるでしょう。

社会人

社会人が医学部受験を目指す場合、多くの人が四年制の大学を卒業しているのではないでしょうか。そのようなケースでは、上で説明したような学士編入制度を利用して医学部に挑戦することが可能です。

四年制の大学を卒業していることのほかに、英語検定(TOEICやTOEFLなど)で一定の点数を獲得していることを条件としている大学もあります。

出願資格は大学によって異なるため、自分の持っている能力や経歴、資格などと照らし合わせて選択しましょう。

もちろん一般入試でも医学部を目指すことは可能です。

現役生や大学生などと比べると、数学や理科など学校で習うことや勉強の習慣から遠ざかっているため、やはり早い決断と早期の予備校通いが合格のためには必須となってくるでしょう。

現役生などと比べても、大きな覚悟と努力が必要になることは言うまでもありません。

社会人は他の立場の人よりも医学部合格のハードルは非常に高くなりますが、意欲があるのであればチャレンジすべきです。幾つであっても決して遅いことはありません。

今すぐ動けるかどうか、これが何よりも重要です。

1分1秒が貴重な時間となるため、早速医学部受験に向けて動き出してください。

まとめ

・医学部受験や合格を目指すのに、立場や年齢は基本的に関係ありません
・高校生(現役生)であれば医学部を目指し始めても遅くはないものの、早期に決断しなければなりません
・医学部ではない大学生が医学部を目指すのも問題ありませんし、その場合は学士編入制度で医学部を目指すことが可能です
・社会人でも医学部受験を目指すことは可能であるものの、よほどの覚悟と努力が必要となるでしょう
・医学部で学びたい気持ちがあるのであれば、医学部予備校に通うなど今すぐに行動することが重要です