医学部受験前に大切な考え方について知ろう
医学部に合格するか否かは、意外なところであることも少なくありません。
同程度の学力を持っているはずなのに、その意外なところ、意識の持ち方などで明暗が分かれることもあるのです。
学力とは別の、医学部合格を目指すのであれば大切にしておきたい意識や考え方などについて説明していきます。
もしまだ意識できていないのであれば、今からでも頭に入れつつ受験勉強に励んでみましょう。
自己管理を徹底する
医学部に合格する人の多くは、自己管理ができています。
例えば健康管理。これができていない人は、受験に失敗してしまう可能性が高まってしまうので気を付けてください。
もし健康を害してしまったらどうでしょうか。勉強する時間が制限され、もしかしたら試験当日に体調を崩し、全力を出し切れずに医学部入学を逃してしまうかもしれません。
そうなってしまえば、悔やんでも悔やみきれないでしょう。
何をしたら体調を崩しやすいのか、逆に体調の良い時はどのような時か、こうしたことをしっかりと把握していることが重要です。
自分の体について知っておくことで自己管理もしやすくなり、体調を崩すこともなくなるでしょう。
体だけではなく、メンタルの自己管理も重要です。
ストレスの溜まり具合を自分で把握できなければ、ある時それが体調不良として現れてくるかもしれません。睡眠も食事も完璧であるにもかかわらず体調を崩す時は、大抵メンタルに問題があります。
自らのキャパシティーを把握しておきましょう。それを超えないよう勉強量やストレス量、運動量や食事量、睡眠時間等も管理できてこそ、万全の状態で医学部受験に臨むことができるのです。
完璧主義になってはいけない
完璧主義は一見素晴らしい素質のように感じますが、時にそれが悪い影響を及ぼすこともあります。
医学部受験においても、完璧主義者というのは、あまり良い結果にならないことが多いのです。
完璧主義に陥ると、すべての科目でパーフェクトな点数をとらなければ気が済まなくなります。よほどの天才でなければ、こんなことは不可能です。
にもかかわらず完璧を目指してしまうと試験範囲を網羅することができなくなるため、結果的に中途半端な状態で試験に臨まざるを得なくなります。
また、完璧主義者は少しでもできないことが見つかると、そんな自分にイライラしてしまいがちです。
常にストレスを抱えている状態となってしまうので、心にも体にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。当然、勉強にも集中できなくなります。
完璧は目指さないでください。目指すべきは、医学部合格です。
そのためには必要な点数を取ればいいので、「満点ではなく合格ラインを超えればいい」という意識で勉強に励むことを心がけましょう。
医師になるには論理的な説明能力が大切
患者として病院に行き医師と接した時、どのような医師であれば安心して任せられると感じるでしょうか。
症状や治療に関して丁寧に、そしてわかりやすく説明してくれる医師であれば、それだけでも信頼できるはずです。
医師には、相対した人が納得できるようなわかりやすく論理的な説明能力が不可欠となります。
このような能力を備えている人は医師に向いていますし、医学部に合格する可能性も高まるでしょう。
なぜなら、医学部試験には面接があり、その内容が合否を分けることも少なくないからです。
医師としての適性は知力や知識だけではありません。大学側もそれは当然わかっており、試験で一定以上の点数を獲得しても、面接で適性がないと判断されれば落とされてしまうこともあります。
特に集団面接では、いかに論理的な説明能力を持っているのかが試されます。
そこでその能力を発揮できなければ、合格の可能性は遠ざかってしまうでしょう。
自らの意見や主張、価値観などを論理的に説明する訓練を日頃から積んでおくことが重要です。各科目の勉強と並行し、このような訓練も高い意識を持って行うようにしてください。