医学部を目指す学生向けのおすすめ模試
医学部合格を目指す受験生が、模試を一切受けずに本番へと臨むことなどあり得ません。
必ず模試を受け、そこで自分の弱点や現在地を見極めた上で、さらに必要な学習を積み重ねていくことが、医学部合格のためには必要になってきます。
模試にも様々な種類がありますが、受けておきたい3つの模試をご紹介しましょう。
必須とも言える模試のため積極的に受け、それを弱点克服やモチベーション維持などに役立ててください。
駿台全国模試
大手予備校である駿台予備校が実施している“駿台模試”の中で、非常にレベルが高く医学部受験の対策のために利用されることの多いのが「駿台全国模試」です。
国公立大学はもちろん、難関私立大学の医学部を目指す受験生も受けておかなければならない模試の一つとなります。
レベルがとても高いため、全体の平均点は非常に低くなっています。その中で高得点が獲得できれば自信にもつながるでしょう。
逆に、得点や偏差値はどうしても低く出る傾向が強いので、それのみで落ち込む必要もありません。重要なのは、その時の自分の位置と実力を冷静に分析することです。
駿台予備校に通っていなければ、自ら申し込んで受けなければいけません。あまりにもレベルが高く落ち込む可能性が高いため、敢えて受けない受験生も多々います。
しかし、医学部を目指す人が駿台全国模試から逃げることなどあり得ないでしょう。仮に厳しい結果が出たとしても、それで落ち込んでいては医学部合格など夢のまた夢です。
自分をさらに追い込み、ベストな状態で試験本番を迎えるためにも積極的に受けてみることをおすすめします。気合いを入れ直す意味でも、きっと役に立ってくれるでしょう。
ちなみに、実施は年に3回で、基礎レベルではなく発展レベルでの出題となります。
受験勉強を始めたばかりの人には向きません。もちろん受けてみても構いませんが、受験料もかかるため計画的に受けるようにしてください。
全統医進模試
「全統医進模試」は河合塾が実施しているも模試で、大学受験に必要な能力を測るための“全統模試”の一つです。
全統医進模試は、医学部の中でも国公立大学や一部の有名難関私立大学を目指す受験生に向けて実施されます。現役生でも浪人生でも受けることができますが、高校生は3年生のみが対象となっています。
レベルも非常に高く、本番を想定した形式となっているため、自分の実力や現在地を知るとともに、本番へと向けたシミュレーションとしても活用することができるでしょう。
出題科目は、英語、数学、理科及び小論文となっています。
出題される科目が限定されていますが、これらの科目に関しては質の高い問題が出題されるため、医学部を目指す人にとっては非常に役立つ模試となるはずです。
全統医進模試を受ける人数があまり多くはないという話もあります。これは事実でしょう。
しかし毎回数千人程度は受けており、その人たちは難関大学の医学部を目指している人たちですから、出てきた結果は十分参考になります。
他の模試や勉強の進み具合などを考慮し、余裕があれば受けてみてもいいのではないでしょうか。
私立医学部模試
「私立医学部模試」は、医学部専門予備校のメディカルラボが実施している模擬試験です。
私立医学部模試の特徴は、偏差値という数字のみに頼るのではなく、受験生の解答の傾向や能力等を加味し、各大学への合格の可能性を判定する点にあります。
全国にある私立大学医学部すべてに対して、どの程度合格の可能性があるのかが把握できる点も特徴でしょう。
目標としている大学へ合格できるかどうかを判断するという使い方でも構いませんが、どちらかといえば、「目標とする大学を見つけるための模試」と言えるかもしれません。
模試の結果による分析が非常にわかりやすい点も私立医学部模試の魅力です。問題を解くスピードや記述力、読解力などが判定され、自分の強みと弱点を数値化して把握することができます。
それを元に学習カリキュラムを構築し直せば、より医学部合格を手繰り寄せることができるでしょう。
点数や偏差値だけではわかりづらい自分の特性や個性といったものを知りたい人には、この私立医学部模試の受験をおすすめします。
まとめ
・国公立大学や難関私立大学を受けるのであれば、ハイレベルな問題が頻出する駿台予備校主催の「駿台全国模試」がおすすめです
・受験者数や出題科目は限定されるものの、試験本番を想定可能な河合塾の「「全統医進模試」」も受ける価値ありです
・目標とする大学が見つけやすく自分の特性がわかりやすい「私立医学部模試」はメディカルラボが主催しています